中年オヤジの自転車通勤コラムと女の子のイラストがあります。
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mermaid19

ここは遠い星の彼方。
水の惑星・・・アクエリアスといいます。
もうかれこれエルが誕生し、二億五千万年もの月日が流れていった。

かつて偉大な文明をもっていた原始水棲族、「人魚」。
すべての人魚は彼女から生まれ、そして星の彼方に渡っていった。
そのひとつが水の惑星『地球』。

彼女は思った。
私は感じる・・・
人魚にも進化が訪れている・・・

その選ばれた人魚が今、苦しんでいる・・・
必死に運命を変えようと願っている。
かつて幾千もの人魚達が挑み、泡となって消えていった。

私は全ての母なる人魚「エル」
私はもう充分生きた。
まもなく、この惑星も終焉を迎える。

その若い人魚に最後の私の「力」を授けよう。
時を越え、時空の彼方の貴女に、進化の「力」を・・・・・

さぁ、私の子供達よ!
星の彼方で泡となった子供達よ!
この力を「エリアル」に届けておくれ・・・

その瞬間、その声に応えるように、あらゆる星から光の柱が立ち上がる。
そして、その幾千もの光はアクエリアスに還ってきた。


「エル」のまわりには幾千もの星から光が届いた・・
    ありがとう・・・娘たち。
そしてその光たちはエルの体を包み込み、エルの『願い』を運んでいった。

そして・・・・・
・・・・・・・・

その光たちを優しい目で見送ったエルは瞼を閉じた。
力を尽くした彼女は深い海の底で永久の眠りについた。


その頃エリアルは危篤だった。
仲間の人魚たちも心配して見守っている。
体のあちこちから微細な泡が出て高熱で意識がなかった。

やはりこの子も・・・・
人魚の長老たちも涙を流し、声を詰らせていた。
その後の言葉の意味、どうなるのか?を人魚達は知っていたのだ。


その時だった。
満天の夜空が光輝いた。
幾千もの光がエリアルに向かって振り注いだのだ。

エリアルの肉体はその光に覆われ、光り輝いていた。
人魚達は近づけなかった。
しかし、優しい懐かしいような光に恐れはしなかった。

暫くすると、その光は消えた。
エリアルの顔に精気が蘇った。






***エピローグ1***

エリアル?気がついた・・・

   貴方?どうしてここに?

満月を何回待っただろう・・・そして貴女に会えた。
仲間の人魚が僕をこの場所に・・・・
誓いの日から一年が過ぎ、「人魚の心」でも声が聞こえず、
とても心配していました。
でも信じていました。

   赤ちゃんは・・・?

恐る恐る尋ねた彼女に優しく彼が答えました。

ここに・・

彼女の傍らには小さな女の子の赤ちゃんが寝ています。
彼女は進化しました。人間との契りができる人魚です。
もちろん、綺麗な脚にも変身できます。

しかし、人間と同じように年をとるようになりました。
あらあら、ぐずった赤ちゃんが脚を尾ひれに変化させ泣いています。
そう、これが新しい人魚の進化した姿。



***エピローグ2***

数十年が過ぎ、孫に見守られて「エリアル」は幸せでした。
数年前に先立った夫の側に行けるのだと・・・

*
*
*

海辺の思い出の場所に小さなお墓があります。
人魚と人間との世界を結びつけた2人がここに眠っています。
そして彼女の子孫は今もこの島で人魚たちと共に暮らしています。


***エビローグ3***
エリアルからのメッセージ・・・


幸せでした。ありがとう。みんな。

そして貴方・・・そちらへ行きます。
これからはずっと一緒ですね。
とても幸せです。




あとがき
丁度丸一年この「人魚物語アナザーワールド」を更新しませんでした。
ヒロインを妊娠させてしまったもので、どうやってエンディングにもっていこうか大変でした。
一応こんな形でこの2人の物語は終わりになります。

ストーリー的には終わりですが、それまでの過程をもしかしたら描くかもしれません。
マーメイド祭りから始めたこの物語。
なんとなく切ない感じのハッピーエンドですね。
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