中年オヤジの自転車通勤コラムと女の子のイラストがあります。
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アナザーワールド
嵐で座礁した船乗りの青年が海底に沈んで死ぬところを人魚が助けた。
青年は息をしていなかった。人魚は唇を噛んでその血を青年に飲ませた。
青年は息を吹き返した。人魚の血は不老不死の力を持つと言われるのは本当だった。

人魚は随分前からこの船乗りの青年を知っていた。
人魚の掟では人と接触してはいけないのだが、若い人魚たちは人間を見に海の上に出てきた事があった。
その時に間違って人魚たちの中で、彼女だけがこの船の網に偶然かかってしまった。

その時、他の船員に気付かれないように逃がしてくれたのが、この青年だった。
まばゆいほどの金髪に透ける様な白い肌の人魚だったことしか、青年は覚えていなかった。
でも、その時から優しい青年に恋した人魚は遠巻きに彼を見ていた。

ある夜に、海が荒れて彼が心配になった人魚は、船の座礁を発見し青年が海中に沈んでいくところを助けた。
小さな岩場に座り、人魚は禁断の「人魚の血」を人間に与えた。そして青年は人魚の血を飲んで生き返った。
「きみは・・・確かこの前遭った・・きみが助けてくれたんだね。」

「よかった。もう大丈夫です。それに近くにあなたの仲間の漁船が来ています。私、行かなくては・・・」
「君の名前は?・・・」
「・・・・エリアル。」

「また、逢えるえるかな?」
「・・・満月の夜にまた逢えると思います。」
「貴方のこと、遠くから見守っていますから・・・」

仲間の漁船が近づいてきた。座礁した船の船員たちは仲間の漁船に助けられていた。
青年が漁船に乗り込み、船上から海面を見渡したが、人魚の姿は既になかった。
仲間は青年が死んだものだと思っていたので、奇跡が起きたと驚いていた。

コバルトブルーの凪いだ海と涼やかな潮風だけが2人の秘密を知っていた・・・


あとがき
随分前に描いていたものですが、この人魚物語で発表し忘れてた。
結構、この人魚物語は時系列で進んでいないので、今回は物語の初めの部分って感じですね。
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